児童虐待と貧困

2009-01-11

山野良一 『子どもの最貧国・日本 学力・心身・社会におよぶ諸影響』光文社新書、2008

にて、取り上げられていたのですが、「アメリカでは、児童虐待が貧困な家庭で起きやすいことは、専門家の間ではかなりコンセンサスが得られているのです。」(前著P.104)とされ、米国保健福祉省の児童虐待とネグレクトに関する委員会の報告書も引用されており、貧困ライン以下の所得しか得ていない家庭の子どもたちは、所得が平均的所得以上の豊かな家庭の子供たちにくらべ、約25倍の高さで児童虐待・ネグレクトの危険に晒されている、と記載されています。

 因みに、日本での虐待の原因として主流なのは前著P.104でも述べられていますが、「日本における児童虐待の理解は、親自身が自らの子供時代に児童虐待を受けた経験があり、その影響で自らも虐待してしまうという世代間連鎖や、アルコール依存などと同様に、子どもへの暴力を脅迫的に繰り返してしまう衝動性をコントロールできないなどの病理的側面から児童虐待の原因を考えることが主流」と、なっています。

 

 しかし、貧困であるからといって、児童虐待が必ずあるとはいえません。経済的に豊かであっても虐待は発生しています。前著の著者もそこは、強調されています。ただし、関連性はあるということです。

 

 日本では、子供が置き去りにされている感が増しました。これから将来を担っていく子どもたちに、少しでも焦点をあてた社会づくりをしてほしいものです。

 

 あまり『子どもの最貧国・日本』の中身をご紹介してしまうと、アレですので、興味のある方は、ぜひご覧になってみてはいかがですか。







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